SubTractor


SubTractor


99音ポリまで可能なポリフォニックシンセです。
ソフトシンセなのに CV / GATE の概念が採用されている憎いヤツです。
エディットもアナログシンセ的で、2オシレータ、ノイズ、LFO など標準的な
アナログシンセ機能をひと通り搭載しています。REASON ではモジュールを
無限にマウントできるので、2オシレータで足りなければいくらでも追加して
分厚い音を作ることが可能です。


アナログシンセを見たことも触ったこともない、あるいは
SC-88 などの DTM しかコントロールしたことがない方は
このたくさんのツマミ類に圧倒されて戸惑っているかも
しれません。そんな時は、まずこのフィルターをイジって
音色の変化を楽しんでみてください。
左がカットオフフリケンシー、右がレゾナンスです。
フリケンシーとレゾナンス以外をまったくイジらなくても
このふたつのツマミだけでしばらくは遊べることでしょう。
SubTractor


フリケンシーとレゾナンスの感覚に慣れたら次はこの
アンプエンベロープをイジって変化のバリエーションを
楽しみましょう。名称は、左から順にアタック、ディケイ、
サスティン、リリースです。アタックは発音の瞬間の調整で、
いわゆるアタック音を強くするのかソフトにするのかを設定
します。サスティンは音が持続している間の音量の調整で
ディケイはアタックからサスティンまでの時間の設定です。
リリースは音の余韻です。直感的にわかりやすいのは
アタックとリリースです。このふたつの感覚がつかめたら
ディケイとサスティンもイジってみるといいでしょう。
さらにフリケンシーやレゾナンスを組み合わせることで
音作りのバリエーションがかなり広がることでしょう。
SubTractor


ここまでですでにもうアナログシンセ的な音作りのコツは
かなり掴めたことと思います。フィルターとアンプエンベロープの
感覚さえわかれば、他のツマミをまったく触らなくても音作りの
手応えは十分にあると思います。
SubTractor
さて、次はオシレータです。
フィルターでは音の周波数を変化させ、アンプエンベロープでは
音量を調整しました。オシレータとは、それらフィルターや
アンプエンベロープで音色エディットするための素材となる
もともとの音源、素の波形です。SubTractor ではパルス波、
サイン波、スクエア波などのオーソドックスな基本波形を含む
合計 32 種類のオシレータが用意されています。

フィルターなどをフラットな状態にして(マウントした直後の
初期設定の状態)すべてのオシレータを聴き比べてみると
わかりますが、どの音も変わりばえのしない飾り気のない音
です。強いて違いを挙げるならブザーの様なギザギザした
「ぶー」という音か、丸っこい「ぽー」かの違いくらいです。

初期状態では各素材(オシレータ)に強い個性を感じ取る
ことは出来ないかもしれませんが、フィルターをかけることで
各素材は劇的な変化をし、強烈に個性をアピールします。

各オシレータのキャラクタは実際にエディットしてみて
その感覚を自分で体験してみてください。


アナログシンセでの音作りの基本は、オシレータ、フィルタ、
アンプエンベロープです。この基本がなんとなく感覚的にでも
わかれば、次のステップはモジュレーション、LFO などでしょうか。
あるいはオシレータを複数重ねてみたりノイズを乗せてみたりなど
音の作り方は無限にあります。
SubTractor
音作りに限ったことではありませんが、人のワザを参考にするのも
マスターするためのひとつの手段かもしれません。REASON では
Factory Sound Bank にあらかじめ数多くの音色が用意されています。
これらをロードしてそれらの設定をイジってみるなどして研究すれば
思わぬ発見があるかもしれません。気に入った音が作れたら
ここで保存しておくこともできます。まずは楽しみながら
いろいろな遊び方を発見してみてください。


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